短頭種気道症候群 喉頭小嚢の反転
症例報告(高橋雅弘)
前回の短頭種気道症候群のつづきです。
短頭種は軟口蓋過長症などによって、呼吸をする際にガーガー音を立てているのは、のどぼとけである喉頭の部分に凄い力(陰圧)がかかっていて、のどぼとけの周囲にある喉頭小嚢が反転して飛び出してきて気道を塞いでしまいます。
これは先天的でなく二次的な変化です。
喉の奥なので実際に外から見れないので麻酔をかけて、大きく口を開けてみないと見えません。
↑黄色の点線で囲った部分が喉頭小嚢です。(上が気管チューブ)
気道が部分的に塞がっています!!
この反転した喉頭小嚢は根元からきれいに切り取ってしまうと・・・
塞がっていた気道は開通します!!(緑の三角部分)
これをうまく切れるのは末松先生が開発したセクシーメッツェン
機会を見て紹介します。