猫の小腸内異物(ジョイントマット)2

症例報告(高橋雅弘)

高橋ペットクリニック 外科ケースより

前回のつづき

急性嘔吐の猫ちゃん

超音波検査において小腸内に異物閉塞を起こした疑いのため、開腹手術を実施しました。

ちなみにX線検査において、ジョイントマットははっきり写りません。



だからと言ってX線検査が無意味なモノではなく、腸閉塞を疑う所見は確認できます。
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!

小腸内にびっちり異物が詰まっていました。

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小腸の一部を切開し、異物を除去しました。

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切開した小腸の部分を縫合し終了です。

取り出した異物はジョイントマットでした。

最近猫のジョイントマットの誤飲はよく遭遇します。
ジョイントマットの素材はEVA樹脂という合成樹脂やコルク、ポリエステルなどのいずれかであるとのことです。
勉強会などでも同様の誤飲症例の話を聞きました。
気をつけましょう!!