Case15:おもちゃの誤飲
症例報告(高橋雅弘)
高橋ペットクリニック 内視鏡ケースより
8歳齢 ポメラニアン 3.6kg
1週間前から嘔吐と下痢を主訴に来院。
腹部X線検査では、胃の拡張が確認されました。
腹部超音波検査では、拡張した胃内に音響陰影を伴う表面高エコーの所見(緑矢印)が確認され、胃内異物と診断しました。
血液検査では、電解質の異常が重度に見られました。
静脈内点滴を実施後内視鏡検査を実施しました。
胃の出口である幽門に異物がすっぽり詰まっていました!!
ポリペクトミースネアを用いて、異物を把持しようとしましたが、うまくつかむことができず、鰐口型把持鉗子に変更したところつかむことが可能で胃から除去できました!!
異物が柔らかかったことが幸いしました。
すっぽりはまっていた異物を除去した後の幽門はかなり荒れていました。
取り出し異物は飼い主に確認してもらいましたが、不明とのことでしたが、形状からするとなにかしらの玩具ではないかと思っています。
玩具はいつの間になくなっていませんか?
常に確認と環境整備には気をつけましょう!!