鼻の病気と院長不在のお知らせ

症例報告(高橋雅弘)

難治性の鼻炎症状(鼻づまり、鼻汁、鼻出血、くしゃみなど)の患者さんにはレントゲン検査やエコー検査では病変を画像化しにくく診断に苦慮します。

CT検査は鼻腔内の病変をしっかりとらえることの出来る検査です。

高齢猫の抗生物質で改善しない症例のCT検査所見です。


画面左の鼻腔内に通常の構造が破壊され腫瘤の存在が疑われます。また鼻腔を構成している骨の溶解も見られました(矢印)



また鼻咽頭内にも腫瘤病変が確認されます。

その場合は次に鼻咽頭内視鏡検査を実施します。



鼻咽頭を内視鏡で観察するとこのような所見でした。


最後に矢印で示す生検鉗子を用いて病変の生検を実施します。

病理組織検査では、リンパ腫と診断されました。

2014年10月15日(水)の午後は院長不在です。何卒ご了承の程よろしくお願いします。