猫の腸重積 治療編
症例報告(高橋雅弘)
一昨日からの連続内容です。
猫の腸重積 最終回の治療編です!
今までの検査によって消化管腫瘍に関連した腸重積の治療として開腹手術が必要です。
手術所見
↓クリックすると写真が大きくなりますが、血がだめな方はクリックしないでください!!
小腸が大腸に引き込まれています(緑矢印)
腸重積の手術は入り込んだ腸を用手にて引き抜くことも一つの治療法です。
しかし、引き抜くことができないあるいは今回の様に消化管腫瘍が原因となっている場合は、引き込まれている部分を切除することが必要です。
今回は引き込まれた部分を切除しました。
切除した腸に割面を入れてみるとこんな感じでした。
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盲腸の先端に腫瘍がありました(緑円)それが大腸に引き込まれていたことが分かりました!
腸を切除した後は小腸と大腸を縫い合わせます。
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こんな感じになります!
病理組織検査の結果はリンパ腫でした!
現在は抗癌治療で頑張ってます!!
今回の最終的な診断名は盲腸に発生したリンパ腫による盲腸内反となります!!